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書評・書籍紹介

「これでわかるおとなの発達障害」林寧哲|発達障害のお医者さんが書いた本

書籍「これでわかる大人の発達障害」

この社会でもしも「生きづらさ」を感じているならば発達障害かもしれない。

でも「発達障害」って言われてもよくわからない。

よくわからないものって、怖いんだよね。

本人はもちろん、周りの人も当事者とおなじくらい怖いんだよ、きっと。

 

「生きるのしんどい」「発達障害かもしれない」と不安な人へ、この書籍を紹介します。

「これでわかる大人の発達障害|林寧哲(はやしやすあき)」(成美堂出版)

本書が発達障害を持った人の「生きづらさ」の軽減・解消や、発達障害の人のご家族などその周辺にいる人たちのお役に立てれば、医師として、そして何より発達障害を持った一人の人間として、これほどうれしいことはありません。
出典:本書「はじめに」

著者自身が発達障害の当事者であり、内科医から精神科医への転向されています。医師として、発達障害の当事者として、社会でご活躍されていることもあり、発達障害当事者としてはすごく勇気をもらうことができる一冊だと感じました。

書籍概要

はじめに・この本の使い方

  1. 発達障害とはなにか
  2. 発達障害の診断
  3. 発達障害の治療とケア
  4. 「いきづらさ」に対処するヒント
  5. 自立した社会生活を営むために
  6. 周囲のサポートと公的サービス

全国の発達障害者支援センター一覧

この本を読むことで得られることは、

  • 当事者であり専門家でもあるに医師による発達障害の解説と理解

そして、社会生活をおこなううえで大切になってくる状況に応じた対処法です。

まずは発達障害というものを理解することが大切です。

  • すでに発達障害であることがわかっている人にとっては、人生をより良くするためにはどうすればいいか?
  • 社会での生きづらさを感じ「あれ?もしかして自分って発達障害なんじゃ…?」という人にとってとっては、なぜ生きづらさを感じているのか?

わからないことからくる漠然とした不安を、ハッキリさせることができるはずです。

不安や心配は判断と行動を鈍らせます。

まず自分が抱えている問題点を明確にし、不安をすこしずつ取りのぞくことが大切なのです。

そのためにも、この書籍が大きな支えになる可能性があります。

著者は発達障害ADHDのお医者さん

著者である林寧哲さんは、ランディック日本橋クリニックの院長として仕事をするかたわら、発達障害への理解を広めようと書籍や講演などもおこなっている方です。

当事者としての経験。そして、医師として見識もあり、社会で活躍されている方による具体的な内容とアドバイスに、勇気をもらうことができます。

社会にでて一番の問題は、ストレスや人間関係などの問題から仕事が続けらないこと。また、仕事が続けられないため生活に困窮し、仕事を選べなくなってしまい、また仕事がつづかないという悪循環に陥ることでしょう。

5章の「自立した社会生活を営むために」では、就職活動、仕事、恋愛・結婚にフォーカスした具体的な対策法が書かれていますので、参考にしてみてほしいと思います。

ランディック日本橋クリニックでは、ADHDやアスペルガー障害などの軽度成人発達障害に関する診断や治療を中心に、仕事や家庭に関連した心の病気、パニック障害、神経症に属する病気などの診察・治療を行っております。

出店:ランディック日本橋クリニック

ひとりでやろうとしない

この本を読んだだけでは人生がいきなり楽しくなって生きやすくなるわけではありません。

なぜなら、家族や職場の理解と協力。公的サービスの利用など、周囲の人の力をかりる必要があるからです。

協力を求めると言うことはつまり「じぶんだけの力では生きていけない」ということを、自分自身がまずみとめて受け入れる必要があります。

それは、すごく勇気のいることです。

だが、気にするな。ひとりの力で生きている人なんてどこにもいない。

人の失敗を笑う者も「それをしなければ生きていけない人」なんです

例えば、あなたの仕事におけるミスを「大きな声と激しい口調でまくし立てる人」がいるでしょう。

はたまた「ニヤニヤと笑いながら小馬鹿にしたり、笑いもおきないのにいつまでもイジってくる人」もいることでしょう。

そういう人たちもまた「イジられる相手の立場になって人の気持ちを考えることができず、他人をイジって快感を得ないと生きていけない人たち」なのかもしれません。

他人の容姿や人間性、気持ちなんかをエサにして自分の心の安定を保とうとしている発達障害の人とも言えるのかもしれません。

サイコパスが生きやすい社会でいいのか?

そう考えると、人の気持ちを理解できないし、理解しようともしないし、むしろ人が苦しんでいることに喜びを感じてしまうようなサイコパスな人間のほうが、だいぶ生きやすい世の中だと思います。

そんな社会に絶望して、人生をあきらめてしまう感受性の豊かな人、発達障害がきっかけに苦しい体験をしている人もいるんだろうなと思うと、胸が苦しくなる思いでいっぱいです。

クソみたいな人間の作りあげてきた社会で、なぜにこんなにも苦しい想いをしなくてはいけないのだろうか。

なぜ、こんなクソみたいな人間のご機嫌を取るために、自分の気持ちを騙してまで生活しなくちゃいけないのか。

バカが作りあげたクソみたいな社会だ。

こんな感じで、ぼくも人生に絶望し、辞めようかな、と考えていたことがありました。

しかし、社会がサイコパスにとってますます生きやすい方向に進もうとも、ぼくはぼくが理想とする人の温もりを感じる優しい社会のために、人生を続ける覚悟を決めました。

さいごに

生きづらさを感じて生きていると、生きづらさを感じる原因に意識がむいていまいます。

怒りや悲しみを社会や相手にぶつけて吐き出すことも大事ですが、ぼく個人的な経験では一時的な心の安定にしかなりません。

根本的な解決のためには、すこしでもはやく自分自身を理解すること。

そして、すこしでもはやく「生きづらさを感じるこの社会で生きていくための手段を知り、用意しておくこと」がとても大切なのだろうと感じています。

この本があなたの人生の一助となることをねがって。

ではでは。

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